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【就任祝いのお返し】知らなきゃいけない就任祝いのお返しマナー・お礼状の書き方例文/文例

【就任祝いのお返し】お返しをおくる時期とマナー

昇進や栄転、就任を機にお祝いの品を受け取ることがあります。本来であればこのような場合の返礼は不要とされていますが、相手の心遣いへの感謝、今後新たな立場での取引や業務を見据え、何等かの形でお礼をすることが一般的です。ここでは知っておきたい就任祝いのお返しに関するマナーをご説明させていただきます。

就任祝いのお返しは必要?

マナー上は不要とする説が基本です。ただ通例として何等かの形でお返しをするケースが増えています。昇進や栄転を果たすという事が出来たという事は周囲の支えがあったということでもあります。お礼をすることで、これまでの感謝の意を伝えたり、今後新たな立場に立ち仕事をするうえでの挨拶、決意表明という意味合いもあります。

もちろんお返しの方法は様々で個別で品物を贈るという方法や同僚や部下、社員であれば食事の場を設ける、お礼状を贈るなどそれぞれの場面に応じて多様化しています。
中にはお礼の方法に工夫をこらし企業PRや販促に活用するというイベント性を持たせるケースもあります。
お返しが不要とするマナーに明確な根拠がない以上、お返しをしないことで相手に不快な思いをさせてしまいかねないので、どのような相手であってもお返しが必要だと理解しておくにこしたことはありません。

【就任祝いのお返し】贈る時期・タイミングは?

相手から受け取ったお祝いの品やお礼状には一般的に一月以内のお返し、お礼がマナーとされています。
ただお礼の品が特別な取り寄せ品である場合や生産される季節が限定されている品の場合、この期日をすぎても問題はありません。
ただし一月を過ぎ時間がかかる場合は、あらかじめお礼状を贈り、感謝の意を伝えておくこと、後日お礼の品が届くよう手配済であることを伝えておくと、相手に余計な想いをさせずに済むので安心です。

同僚や部下、社員など栄転、昇進後に新たな立場につき、共に仕事をする場合、お返しの時期は新たな立場での仕事を開始する直前がよいでしょう。これまでの感謝と今後の決意を伝え、共に熱意を持ち取り組むことが出来るよう、相手との意思疎通を図ることにつながります。

就任祝いのお返しの渡し方

お返しの品を相手に届ける方法は
・自宅や勤務先へ持参する
・宅配便で手配する
・社内で手渡す
・代理の者に依頼し届けてもらう

など様々な方法があります。

最近では相手の好みに合わせて、地方の名産品を取り寄せたり、限定の品や逸品を手配することもあり、宅配便での利用も増えています。
自身や代理の者の持参ではなく、宅配便を利用する場合は必ず礼状を添えることを心掛けておきましょう。感謝の意を伝えるためです。ただ宅配業者によっては礼状の同封が難しい場合もあります。この場合、礼状は別途郵送とし、品物に先駆け先方に届くよう発送を済ませます。

宅配で品物を贈る場合は、相手の在宅可能性が高い日時を指定するよう配慮しましょう。生鮮食品や冷蔵品、生花などを手配する場合は事前に先方に受け取り可能な日程を確認することも必要です。

就任祝いのお返しの熨斗(のし)の書き方

就任祝いお返しの熨斗
就任祝いのお返しには、相手の好みに合わせた品物を贈る方法、お礼状を贈る方法、カタログギフトを贈る方法などがあります。たとえいただいた物品の金額や相場を把握している場合でも現金での御礼、お返しは相手に失礼に当たるので避けましょう。お返しをする場合いずれの場合も慶事用のマナーで対応をします。

就任祝いのお返しの水引

水引は一般的には蝶結びのものを用います。赤白の蝶結びは縁起物をして基本的なマナーです。ただ最近では水引のデザインが多様化しているので、受け取り手に合わせてデザインを重視したものを用いても問題ありません。のし袋もハンカチとして活用出来るものや巾着に変容出来るものもあり、ユーモアをもって選ぶこともおすすめします。
ただし目上の方、年配の方へ御礼を届ける場合は、本来のマナーに乗っ取った方法を用いましょう。また相手の包み方、水引よりも華美になりすぎてしまうと、お互いの立場が逆転してしまう印象を与えるので注意しましょう。お礼は相手からいただいたものの半額程度が目安なので、あくまでも控えめであることが基本です。

就任祝いのお返しの表書き

品物を贈る場合は紅白ののしがみを用い「御礼」と表書きをします。通販や宅配便で手配をする場合、表書きをきちんと指定することを忘れずに手配します。手配する際の選択肢の中には表書き不要という項目もありますが、相手に品物を贈った意図が明確に伝わるように表書きは必須です。

のしには内と外とがあります。自身で直接持参する場合や手渡しの場合は包装紙の上にのしを巻く方法をとりましょう。相手にも表書きが明確に見え、意図が伝わりやすくなります。通販や宅配を利用する場合、配送中にのしが汚れてしまったり、破れてしまないために包装紙、梱包材の内側にのしを張るよう手配をしましょう。基本的にはのしの表書きや手書きで筆を用い行うものですが、場合によってはスタンプや印刷済のものを用いてもマナー違反には当たらないのでご安心を。

【就任祝い/お礼状】就任祝いのお礼状の書き方・マナー

お祝いをいただいたお返しに品物を贈る、お礼状だけを贈るという方法があります。相手への感謝の想いを伝える内容であり、とても大切なものです。この時、相手と自身の立場、関係性にかかわらず丁寧で正しい敬語を用い文章を作成しましょう。

就任祝いのお礼状の内容と流れ

お礼状の文章は基本的な流れがあります。

お祝いを頂いた事へのお礼

今後の豊富や決意

今後のお付き合いや指導をお願いする言葉

就任祝いのお礼状のテンプレート・文例/例文

就任祝いのお礼状の例文・取引先/ビジネスの場合

下記は取引先の方にお礼状を送る場合の一般的な文例です。

謹啓 ОΟの(候/みぎり)、貴社におかれましては(益々/いよいよ)ご(隆盛/繁栄/隆昌/清栄/盛業)のこととお慶び申し上げます。
さて、この度私こと弊社取締役就任に際しまして、早々にご(丁重/丁寧)なるご(祝詞/祝辞)を賜り、更には(結構/過分)な(お祝いの品/ご厚志)まで(いただき/賜り/頂戴いたし/恵贈賜り)まして誠にありがたく、厚くお礼申し上げます。
(この/かかる)うえは、微力ではありますが(一意専心の気持ちで/全身全霊で/専心努力し/一層精励し)、社業発展に注力いたす覚悟でございます。何とぞ、今後とも倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。
本来であれば(お伺いした/拝顔の/参上した/拝眉の)うえ、お礼を申し上げるべきところ、略儀ではございますが、書中をもちましてお礼申し上げます。
謹 白
平成Ο年Ο月Ο日
株式会社 ΟООΟ
取締役ΟΟ部長 ΟООΟ
株式会社 ΟООΟ
(役職) ΟООΟ様

謹啓 謹白とは

謹啓はビジネスで使用する文書あるいは手紙の冒頭に使用される「頭語」と呼ばれる言葉です。手紙はもちろんメールでもこの言葉を文頭に用います。言葉の意味は「謹んで申し上げます」ということです。 文末の謹白は、文書の結びに使われる「結語」と呼ばれる言葉です。啓と同じく「謹んで申し上げます」という意味で相手への敬意を表します。

この2つの言葉は始めと結ぶと必ず対で用います。文頭の言葉は「拝啓」が一般的に知られていますが、謹啓の方が拝啓よりもさらに丁寧な意味合いを持つため、取引先や上司への文面にはこちらを用います。またある程度の年齢を越えてからは、社会人としてのマナーとしてより品位がある、上品さがある、丁寧さがあるという意味合いから謹啓を用いることもあります。

謹啓 謹白の正しい書き方 

本来のマナーでは謹啓の後は改行をせずに、そのまま本文は続きます。文末の謹白の前には改行が入るという記載法をとります。しかしこのマナーは手紙を縦書きで書くことを前提としているため、メールや横書き文章の場合、謹啓の後に改行を入れ、本文がより明確で伝わりやすいように記載をするケースもあります。
また企業によっては、企業独自のルールが用いられる場合もあるので、基本のマナーと独自のマナーの両方を把握しておく必要があります。
謹啓、拝啓、前略と日本語の文章には様々な表現が用いられます。ただすべての言葉はその場面や内容に応じて対でもちいるというルールがあるので正しい組み合わせで用います。
「謹啓・謹白」
「拝啓・敬具」
この2つの表現には「謹んで申し上げます」という相手への敬意が込められています。
「前略・草々」

この言葉は、取り急ぎ要件を伝えたい場合、親しい間柄なのでかしこまった挨拶を省略したいという場合に用います。ビジネスシーンでのお礼状には適さない表現であることを知っておきましょう。

就任祝いのお礼状の例文・お世話になった方に送る場合

下記は上司や恩師など目上の方、お世話になった方お礼状を送る場合の一般的な文例です。

謹啓 ОΟの(候/みぎり)、貴社におかれましては(益々/いよいよ)ご(隆盛/繁栄/隆昌/清栄/盛業)のこととお慶び申し上げます。
 
さて、この度私こと弊社取締役就任に際しまして、早速ご(丁重/丁寧)なるご(祝詞/祝辞)と激励のお祝い状を賜り、誠にありがたく、謹んでお礼申し上げます。
(このうえは、微力ながら/もとより未熟者ではございますが)、(社業の発展に邁進する所存でありますので、/皆様のご指導を仰いで当社発展のために努力をいたす所存でございます。)今後とも(倍旧のご高配/変わらぬご指導、ご鞭撻)を賜りますようお願い申し上げます。
(甚だ略儀ではありますが/近々にお伺いしたうえでお礼を申し上げるべきところですが)、(まずは/取り急ぎ)書中をもちましてお礼申し上げます。
敬 具
平成Ο年Ο月Ο日
株式会社 ΟООΟ
取締役ΟО部長 ΟОΟО
株式会社 ΟООΟ
(役職) ΟООΟ様 

拝啓 敬具を使う

これまでに長年の交流がある、仕事を通じて大変親密であるなどの場合、あえて拝啓を用います。
拝啓にも相手への敬意の意味合いが含まれているので、特段失礼に当たる表現ではありません。
謹啓という表現は拝啓よりもさらに強い敬意の表れにはなりますが、かえって相手に慇懃無礼な印象を与えてしまいかねないこともあるので注意しましょう。
h3就任祝いのお礼状の例文・友人、知人に送る場合
下記は個人、友人など親しい間柄の方にお礼状を送る場合の一般的な文例です。

ОΟの(候/みぎり)、ОΟ様におかれましては益々ご(健勝/壮健/清祥)のこととお慶び申し上げます。
 
さて、この度私こと弊社取締役就任に際しまして、早速ご(丁重/丁寧)なるご(祝詞/祝辞)と激励のお祝い状を賜り、誠にありがたく、謹んでお礼申し上げます。
(このうえは、微力ながら/もとより未熟者ではございますが)、(社業の発展に邁進する所存でありますので、/皆様のご指導を仰いで当社発展のために努力をいたす所存でございます。)今後とも(倍旧のご高配/変わらぬご指導、ご鞭撻)を賜りますようお願い申し上げます。
(甚だ略儀ではありますが/近々にお伺いしたうえでお礼を申し上げるべきところですが)、(まずは/取り急ぎ)書中をもちましてお礼申し上げます。

平成Ο年Ο月Ο日
ΟООΟ ΟОΟО

拝啓 敬具を入れる必要はない

ビジネス上の関係であっても大変親密な間柄、友人、知人と呼べるほどに親しい間柄の場合は、季節の挨拶を文頭に用い、礼状を作成し問題ありません。
季節の挨拶は旧暦に合わせた定型文が決まっているので、折に合わせ用いましょう。

就任祝いのお礼状はメールよりも書面で送りましょう

近年、ビジネス上のやり取りはより簡略化、効率化が求められるようになり、様々な文書のやり取りがメールで済まされています。同時にお祝いのお返しも以前は直接持参したり、自宅を訪問し挨拶もかねて手渡しをするべきとされていたものの、近年では宅配でのお返しも当たり前とされています。
ただお礼状に関しては、日ごろやり取りをするビジネス上のメールではなく、あえて封書や葉書での送付が大変望ましいでしょう。
封書や葉書の場合、相手の住所、送付先がわからないということもあります。この場合、内容を伏せる意味でも封書にし、勤務先に送付することも可能です。
あえて一手間をかけることで、相手により明確に感謝の意を伝えることが出来ます。

自筆の方が感謝の気持ちが伝わる

お礼状はパソコンでの印刷、作成も可能ですが、可能な限り手書きでの作成が好ましいものです。たとえ短い文章であっても、手間暇をかけ作成することで、相手により感謝の意が伝わります。
もし送付枚数が多く、手書きでの作成が難しいという場合でも、ビジネスライクな文面ではなく、四季折々の雰囲気が感じられる便箋などを用いることで、簡略的な文章であっても十分に意図が伝わります。
お祝いの品を送るという事は、相手も品定め、手配、心配りと様々な手間暇をかけてくれているということです。そのような行為に対して、メールやパソコンで大量に印刷された文章では必ずしも本意が伝わりません。
お祝い返しの期間は、お祝いを受け取ってから一月~一月半ほどと時間があるので、出来る限り手書きでのお礼状作成を心掛けましょう。

就任祝いを貰ったときのお返しの相場・おすすめの品物

お祝いの品を受け取った時、相手へのお返しの品の選び方、お返しの方法についてのマナーを知っておくことで、失礼のないふるまいをすることが出来ます。

就任祝いのお返しの相場

一般的にお祝いにいただいた物のお返しの品は「半額返し」というように相場が決まっています。これは就任祝いに限らず、結婚や出産における場合も同様です。
いただいた物のおおよその金額を想定し、半額相当の物品をお返しとして贈ります。
最近では様々な品物がネット通販で購入出来るので、ほぼ価格を把握し参考にすることが出来るでしょう。この時、注意すべき点は、相手からいただいた物より高額、華美な品物を御礼として用いないという事です。
たとえ感謝の意を伝えたいという想いがある場合でも、お返しという形で送る以上は、相手よりも控えめであるべきです。
もし高額な品や相手の好みに合わせた特別な品物を贈りたいという場合は機会を改め、お歳暮やお中元という形をとりましょう。

就任祝いに人気の胡蝶蘭・マナー・相場

就任祝いのお返しにおすすめの品物

お祝いのお返しの品を選ぶとき、基本的には相手の好みに合わせた物を手配することがマナーです。ただし飲酒の有無や飲食の好みなどはビジネス上の関係性だけでは判断が難しいこともあります。様々なシーンを想定し、お返しの品の候補をご紹介させていただきます。

カタログギフト

相手の好みや嗜好がわからないという場合におすすめの方法です。近年このスタイルが一般的になり、贈答用品の主流になりつつあります。送り手側の予算に合わせてカタログの種類を選ぶことが出来るので、相手によって送るカタログを分けることも出来ます。
会社などへ持参し、直接手渡す場合でも荷物にならず持ち帰ることが出来るので好評です。
カタログを選ぶときは、特定の商品やジャンルに限定した内容ではなく、様々なジャンルが掲載されているものがおすすめです。酒類や食べ物などは個人の好みは細分化している上に、日々の生活習慣や健康を理由に以前とは好みが変っていることもあるからです。
ただし年配の方の場合、カタログからの手配方法がわからないということもあるので、相手の状況に応じて手配を検討しましょう。

食べ物・飲み物

地域の名産品や相手の好み、家族構成に合わせて贈答することで大変喜ばれるお返しです。通販を利用することで、全国から取り寄せることが出来る上に、贈答用に趣向を凝らした品も話題になります。ただこのような品を送る場合、相手の受け取りに都合のいい日時を確認すること、受け取り後の賞味期限に注意することも心掛けておきましょう。賞味期限が短い生鮮品などを贈る場合はその旨を事前に相手に伝えておくことも必要です。
重量のある飲み物や食べ物を贈る場合、宅配便の手配には玄関までの配達を依頼する旨を伝えておきましょう。近年、マンションではエントランス部分の宅配ロッカーの常設が進んでいます。重量物の場合、相手が自宅までの持ち帰りに苦労するということも考えられるので、きめ細かな気配りも大切です。

お菓子

勤務先や取引先など大勢が対象となるお返しの品を送る場合に適しています。この場合、受け取り手側の状況を考え、個包装であること、賞味期限が十分にあることを前提に商品を選びましょう。
合わせて常温保存が可能なことも必須条件です。
個人宅へ届ける場合や直接手渡しをする場合も同様に保存場所に困らないこと、相手の家族構成から賞味期限内に無理なく完食出来る程度の量であることを前提に考えましょう。生菓子など賞味期限が短いもの、保存や持ち運びに注意が必要な物を用意する場合はその旨を必ず相手に口頭で伝えましょう。

商品券

基本的にお祝いをいただいた場合にお返しは物品もしくはお礼状がマナーです。しかし大変高額な品を受け取った時、親しい間柄の場合、相手の好みがまるで想像できない時などは商品券でのお返しという選択肢もあります。この場合も物品を贈る場合と同様に半額ほどの金額を目安に用意します。もし半額の金額があまりに少額な場合は多少大目に見積もり手配をしましょう。お返しが現金ではあまりに直接的であり、いただいた品を値踏みしたという印象を与えてしまうので、同じ意味合いであっても商品券であれば差し支えないという意味です。
この場合、紅白の水引のついたのし袋に「御礼」と表書きをして送ります。手渡しでも、遠方の場合は宅配でも問題はありません。ただ貴重品であることから郵送の場合は必ずは追跡可能な方法での手配をしましょう。

避けたほうが良いタブーのお返し・返礼ギフトとタブーの理由

通販が普及したことで、今や全国各地から様々な贈答品を取り寄せることが可能になりました。サプライズという言葉が注目を浴びたり、プレミアムという付加価値も話題になります。しかしどんなに希少なものであっても、お祝いの品のお返しに用いるにはマナー違反となるケースもあるので、基本的なマナーを身に着けておきましょう。

タブーのお返し・現金

基本的にお礼の品として現金でお返しをすることは相手へ失礼なふるまいにあたります。もちろん相手の好みや趣向がわからない、現金の方が相手も喜ぶだろうという意味合いがある場合でも例外ではありません。現金でお返しをすることで、その金額が直接こちらの感謝の程度と捉えられることも避けるべき理由の1つではあります。

またお返しは半返しという言葉もあるように、半額程度が相場です。相手から受け取った品の価格を読み間違えてしまうと、お返しの現金があまりに少額ともとらえられてしまうので注意しましょう。
自分では50000円相当の品と考え、半額程度の現金でお返しをしたつもりでも、実際にはより高額な場合もしくはより少額だったということもあり得ます。もし高額であった場合は半返しより少ない額をお返ししてしまうことになり、もし少額であった場合はお返しの方が高額になってしまい相手に不快感を与えかねません。いずれの場合も金額の見極めが難しいことから、現金でのお返しは控えるべきです。

お返しの品選びに迷う場合や親しい間柄であれば食事の席に招待をしたり、カタログギフトでお返しをするという方法が好ましいでしょう。会社の部下や同僚の場合も、現金でのお返しは様々な誤解を受けかねないので、全員で食事をする機会を設けるという方法が適しています。この場合、お礼のお返しという意味はもちろん新しい体制への決意を固める機会、顔合わせの場としての意味合いにもなるのでなおよいでしょう。様々な方法を検討しても適切な方法が見つからない、現金同等のお返しが適していると考えられる場合は、カタログギフトの中には商品券を選択出来るプランもあるので、相手にも意図が伝わります。
もし食事やカタログでのお返しも難しいという場合は商品券なら現金ほどの露骨さがなく好ましいでしょう。

タブーのお返し・ハンカチ

意外に思われる方もいるでしょうがハンカチもお返しの品としては不適切とされています。その理由はハンカチには「手切れ」の意味合いがあるからです。ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と現わします。この言葉から相手への別れ、、別離、拒絶などの意味があるとさます。ハンカチをお返しに渡す場面ではたびたび葬式が挙げられます。この場合はマナー上問題ではないとされています。ハンカチには涙を拭くという意味もあるので、葬式であれば適切だといえるからです。
ただこのマナーは大変古くから伝わるもので、若い世代の方には知られていないこともあります。
ハンカチ同様に考えられるお返しの品としてネクタイやシャツと言った身に着けるものも避けるよう心掛けておきましょう。これらの品はハンカチとはまた別の意味があるからです。特に女性から男性に送る場合、特別な感情や愛情、束縛、独占欲の主張と理解されてしまうこともあります。身に着ける物は相手の好みも様々ですから、自身の好みの押し付けにもなりかねません。両親や独身の兄弟など大変近い間柄でない以上、避けることが無難でしょう。

目上の人にタブーのお返し・履物、マット、靴下など

お祝いのお返しの品は相手に役立ててもらえるもの、日常生活に役立つものをと善意から考えてしまいがちです。特にビジネス上の関係の場合、相手の趣味、趣向もわかりにくいので、つい実用的な品物を選んでしまいがちです。しかし実用的なものの中でも「履物、マット、靴下」は避けるよう心掛けておきましょう。これらは「踏みつける」という意味合いが感じられてしまうからです。特に昇進や栄転のお祝いに関するお返しにこのような品を送ることで、相手に不快な思いをさせてしまう可能性もあるので注意しましょう。
同様のケースでは「消耗品」「割れ物」「刃物」「切り花」なども適切ではありません。
消耗品は、消えてなくなるということから、縁が消える、切れるという意味で解釈されるからです。たとえ高級な品であっても相手に誤解を与えてしまうこともあるので注意しましょう。
割れ物も同様です。食器などは不意なことで割れてしまうこともあり、不吉だと言われたり、縁を切るという意味合いに解釈されます。もし相手の好みの食器などをプレゼントとして用いたいという場合は別の物で代用をする、商品券やカタログギフトで該当する品を探す方が無難です。最近では店舗、ブランドごとの商品券も発売されています。相手に真意を伝えるためにはそのような商品券も好評です。
贈答用に刃物を用いないことは、お返しに限らず常識です。縁を切るという意味合いがあることももちろんのこと、相手に送る物としても不適切です。ただ最近では刃物も高級志向になっていたり、海外製のキッチンツールが話題になることもあります。もしこのような物を贈りたいという場合は、事前に相手に伝えておく、礼状で真意を伝えるなどの工夫を心掛けておきましょう。
切り花もお返しの品としては不適切です。お祝いの席や人生の門出に花を贈ることは素晴らしいことですが、決してお返しとしての用途ではありません。あくまでも相手からのお祝い用に用いられます。特に切り花は咲き誇る期間が短い上に、相手の都合で当日の受け取りが出来ないこともあります。配送中の破損なども考えられることから、お返しの品としては不適切です。

目上の人にタブーのお返し・万年筆

ビジネス上の関係や目上の人、年配の方、達筆な方にはこだわりの万年筆も候補に考えるでしょう。しかし実はこれもマナー違反に当たる行為なので、お返しの品として扱うことは避けましょう。実は万年筆やボールペンには「さらに精進するように」という意味合いが含まれています。つまり目上の方に向かって、仕事の檄を飛ばすという意味合いになります。これでは決して感謝の意を伝えたいという真意にはつながりません。
ただこのマナーは、時代遅れという意見があることも事実です。数十年前までは仕事の必須アイテムと言えば万年筆やボールペンでした。筆まめであること、達筆であることが社会人として高く評価される一因でもありました。インクがなくなるまで、筆先がつぶれるまで書き続けることが仕事への熱意の表れと考えられていたからです。
しかし仕事のスタイルが徐々に変化し、今や上司、年配と言われる世代の方々でもメールやパソコンを使いこなす時代です。万年筆やボールペンが持つ意味合いも変わってきています。
このような意味合いも理解し、相手の状況に応じて判断をしてもよいでしょう。
万年筆やボールペンの中には、オリジナルで名前やメッセージ、ロゴなどをデザインしオーダーすることの出来る高級品もあります。こだわりの逸品が大変喜ばれることもあるので、シチュエーションに応じて検討しましょう。
贈り物にはこちらの意図とは違う意味合いや解釈をされてしまいやすい物が多々あります。
せっかくのお祝いの品、気持ちへの感謝の意味を込めて贈るのですから、きちんとマナーを身に着け、相手に本意が伝わるように届けましょう。

【就任祝い】お祝いの贈り物に胡蝶蘭!マナー・贈り方

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