選挙の当選祝いに気を付けるべき公選法とおすすめの贈り物

当選祝いを選ぶときに気を付けることは？

出馬していた知人や親戚の努力が実った暁には、気持ちのこもった品を贈りたいですよね。
当選祝いを選ぶときはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか？

開店祝い、開業祝い、栄転祝いなど他のお祝いとの決定的な違いは、現金でのお祝いはできないという点にあります。
政治活動においては「公職選挙法」と「政治資金規正法」の2つの法律を遵守する必要があるため、当選祝いとして贈ることができるのは物品のみになるのです。

もちろん飲食物を当選者の方に贈ること自体は可能ですが、それらを支援者や地域の人々にふるまうことは「政治家からの寄附」とみなされるため禁止されています。
万が一違反してしまった場合は、当選取り消しや禁錮、罰金などの処罰を受けることがあり、飲食物の中でも特に酒類はそういったリスクが大きいので注意しましょう。

お花などの植物が当選祝いによく選ばれているのは、こういった選挙活動における独特の事情があるためです。
決まりごとが複雑で面倒に思うこともあるかもしれませんが、マナーを守らなければ当選者の方に多大な迷惑をかけてしまいます。

政治に携わる方を選ぶ重要な機会であることを十分に認識した上で当選祝いを選ぶようにしましょう。

胡蝶蘭が当選祝いに最適な3つの理由

お花などの植物は前述のようにリスクが少ないのがメリットですが、中でも特に胡蝶蘭はゴージャス、華やかで選挙事務所に置いておくだけで絵になります。
気品のある佇まいも相まって、お祝いの気持ちを伝えたい贈り物として最適と言えます。

ただし、多くの方に選ばれてる理由は実はそれだけではないのです。
なぜ胡蝶蘭が当選祝いに最適なのか、3つの理由を以下に挙げたいと思います。

縁起が良い

胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」で、これから議員生活をスタートする当選者の方の活躍を願うためにぴったりのフレーズです。

また、鉢植えは「根付く」という意味を持ちます。
この2つの意味を合わせると、「地域に根づいて幸福に政治活動を行う」となり、この上なく縁起が良い贈り物となります。

楽しめる期間が長い

胡蝶蘭は花持ちが良く、１～3ヶ月以上の長い期間楽しむことができます。
楽しめる期間が長いことは「議員活動が長続きする」という意味で縁起を担ぐこともできます。

また、花束と違って鉢植えのためそのまま事務所に飾ることができるのも見逃がせない利点です。

贈る時期を選ばない

お花を贈る際にネックになるのが、「旬」を考慮しなければならないところです。
しかし、胡蝶蘭は１年中栽培されているためどの季節でも美しさが変わりません。

華やかな見た目だけでなく贈る時期を選ばないことも大きなメリットのひとつと言えます。

当選祝いの胡蝶蘭の色の選び方

胡蝶蘭にはさまざまな色がありますが、当選祝いとして贈るときはどんな色を選ぶのが適切なのでしょうか？
まず、定番の「白」は政治家としての「清廉潔白」「清らか」というイメージにつながり好印象なので、間違いのない選び方をしたいときは白を選ぶといいでしょう。
実際ほとんどの方が白を選んで贈ります。
ただし、クリーンな印象の白い胡蝶蘭が一般的であるだけであって、必ずそうしなくてはいけないということはありません。

贈られた側の記憶にしっかり残るよう、白以外の鮮やかな色合いの胡蝶蘭を贈る方もいらっしゃいます。
女性の当選者の方には見た目が華やかな淡い「ピンク」や、いかにもおめでたい印象で国旗にも通じる紅白の「赤リップ」も人気です。

【当選祝い】立札やメッセージカードの注意点

当選祝いの胡蝶蘭の贈るのが初めての場合、立札やメッセージカードを付けるべきかどうか悩んでしまいますよね。
ここからは立札やメッセージカードについて注意したい点をご説明します。

立札を付けるのがマナー

立札とは熨斗(のし)の代わりになる札のことを言い、「入り札」「名札」「角札」単に「札」などと呼ぶ場合もあります。
誰が贈り主かが一目で分かりやすくなるだけでなく来客に対し贈り先の交友関係の広さをアピールする効果もあるため、立札は必ず付けるようにしましょう。

立札には、赤字で表書き、黒字で贈り主様の情報を記入します。
表書きは「当選御祝」「祝御当選」とするのが一般的で、「祝衆議院議員当選」「県議会当選祝」など具体的な当選内容を記載する場合もあります。

立札の種類には「紙札」と「木札」があります。木札の方が高級感があるためおすすめしております。

親しい方にはメッセージカードを沿えても

お店によっては胡蝶蘭にメッセージカードを添えてくれるサービスもあります。

親しい方への文章は、手書きの方がより相手に気持を伝えることができるので効果的です。
多少くだけた表現でも構いませんので、自分の言葉でお祝いの気持ちや今後の活動に対する期待感などを表現しましょう。

ただしこのとき注意したいのが忌み言葉です。
「落ちる」「外れる」「逃す」「敗れる」「朽ちる」「倒れる」これらは落選を連想させる言葉となるので避けましょう。
その他には、「厳しい経済情勢ですが」「不況の状況下」「先行きの見えない景気」などの不景気関連の言葉もタブーとなります。

当選祝いの胡蝶蘭の相場

当選祝いの胡蝶蘭の相場は平均2万円～5万円で、一般的なお祝いごとの相場より高めになります。
現金や物品での贈り物に制限があるため、少し高価な胡蝶蘭をお祝いの品として選ぶ方が多いようです。

当選祝いを贈るタイミング

当選祝いの胡蝶蘭についてご説明してきましたが、それでは贈るタイミングとしてはいつが適切なのでしょうか？

当選祝いは、当選が確定してからおよそ1週間以内に贈ることが基本です。
ただし当選が確定する以前に贈ってしまった場合、陣中見舞いとして見なされる可能性があるため注意しましょう。

選挙事務所は選挙が終わり次第閉鎖されてしまうことも多いため、常設の本拠地である事務所に贈るようにしましょう。